二十代の頃から、写真家前川彰一先生に勧められ、ブローニーフィルムや8×10までの大判フィルムを駆使して自然風景を撮り続けてきました。

つい最近まで6×17cm判のフジフイルムGX617も使用していました。
昨今、35mmフルサイズカメラの性能が進歩をとげ、作品づくりが便利になったことは確かですが、最先端のラージフォーマットカメラをいつかは使ってみたいという憧れを抱いておりました。

自然風景撮影には、便利さから更に一歩進んで、風景と対峙した時の空気感や被写体のグラデーションや緻密さを自分でいつでも振り返ることができ、それらを自らの糧として、人々と共有することに本質があるからです。

GFXを導入して半年ほどが経過した今、このカメラでしか成し得ない作品づくりの達成感、撮影者にとってのセンサーサイズや高画素の意味など、これからの未来を担う自然風景撮影ユーザーの皆様へ、最先端のラージフォーマットカメラの魅力をお話しさせていただきます。
35mmサイズとは異なる縦横比の長所や、独特なピント合わせの方法なども解説いたします。
大変微力ながら、ご参考にしていただけましたら幸いです。